シー・オー・シーでは防衛省の要望に応えるだけではなく、将来を見据えた様々な提案も行っています。
例えばこの数十年、艦艇の大型化に伴い、船体部管系統の大口径化が進んでいます。さらに今後は、人口減による自衛官の減少も見込まれています。そのため確実に短時間で弁を操作するには、弁の自動操作化(機械化)が避けられません。そこでシー・オー・シーではこうした課題に対応するため、平成30(2018)年度計画艦の3900トン護衛艦(30FFM)以降の新型艦艇について船体部諸弁の技術改善(仕様変更)提案を行いました。
また、現在は造修補給所にて行っている艦船の修理・整備などについても、自衛官の減少を見据え、シー・オー・シーの工場環境や整備ノウハウを活用する整備体制の再構築を提案。効率的・安定的かつ早期の整備推進に向けた提案を行っています。
こうした提案は一朝一夕にできるものではなく、普段からの深い考察や35年にわたる経験、各メーカーとの信頼関係、卓越した先見性などが求められるもので、他社の追随を許しません。